霜の残る冬の朝のフェアウェイでティーショットを打ち終えた日本人ゴルファー(白い息と低い朝日)

冬のゴルフはなぜ飛ばない?寒い日の飛距離低下の理由とボール選び

この記事でわかること

冬のゴルフで飛距離が落ちるのは、腕が落ちたからとは限りません。冷えた空気は密度が高くボールが進みにくくなり、冷えたボールははじき出す力が落ち、寒さで体がこわばり、着込んだ服で振り切りにくくなります。空気は変えられないので、いつもの番手の距離を当てにせず、ウォームアップを長めにし、着込みすぎないことが対策です。なお、ボールを温めるなどして性能を故意に変えた球で打つことはゴルフ規則で禁止されていて、違反すると失格になります。

うーちゃん うーちゃん
寒くなってから、7番アイアンがいつもの距離まで届かないよ…
店長 店長
腕が落ちたとは限らないよ。冬は理由が4つ重なるんだ
こまっち こまっち
4つの理由と、寒い日の考え方を順に見ていきますね。

秋が深まるころから、「同じ番手なのに、なぜか届かない」と感じる初心者の方は少なくありません。調子が悪いのか、道具のせいなのか、それとも寒さなのか。原因が分からないと、不安だけが残ります。

この記事では、冬に飛距離が落ちる理由を4つに分けて整理します。あわせて、寒い日のラウンドでの考え方と、知らないと損をする「ボールを温める行為のルール」、冬にボールを替えるべきかどうかをお伝えします。

この記事でわかること:

  • 冬に飛ばなくなる4つの理由(空気・ボール・体・服)
  • 寒い日のラウンドでの番手とウォームアップの考え方
  • ボールを温めるとなぜルール違反になるのか、冬にボールを替える必要があるのか

結論から言うと、冬に飛ばないのは空気・ボール・体・服の4つが重なるからで、腕が落ちたとは限りません。自分で変えられるのは、体と服とボールの扱いです。なお、ボールを温めるなどして性能を故意に変えた球で打つのはルール違反で、失格になります。

冬に飛距離が落ちるのは「空気・ボール・体・服」の4つが重なるから

霜のおりた冬の芝の上に置かれた白いゴルフボール。奥に低い朝日が見える

冬の飛距離は、ひとつの原因で落ちるわけではありません。まずは4つの理由を、変えられるかどうかも含めて表にまとめます。

原因何が起きるか自分で変えられる?対処詳しい記事
空気冷えた空気は密度が高く、ボールが進みにくい変えられないいつもの番手の距離を当てにしないこの記事の「寒い日のラウンドで、飛ばないときの考え方」
ボール冷えると反発しにくく、初速が落ちる一部温めて打つのはルール違反。季節より自分に合うボールをこの記事の「ボールを温めるのはOK?」と「冬はボールを替えるべき?」
体寒さでこわばり、回りにくい変えられるウォームアップを長めにストレッチの記事
服着込むと振り切りにくい変えられる厚さより枚数と素材で調節冬の重ね着の記事

冷えた空気は密度が高く、ボールが進みにくい

空気は冷えるほど、同じ体積に詰まっている量が増えます。つまり「濃い空気」の中をボールが飛ぶことになり、進むときの抵抗が大きくなります。

打ったボールが空中を飛ぶ距離(キャリー)が短くなるのは、この空気の抵抗が主な理由です。空気そのものは、自分では変えられません。だからこそ、寒い日は「番手の選び方」で考えることになります。

冷えたボールは、はじき出す力が落ちる

ゴルフボールは、常温で性能を発揮するように作られています。ボールの材料が冷えると硬くなり、クラブに当たったときに反発しにくくなります。その結果、ボールが飛び出すスピード(初速)が落ちます。

落ちる大きさはボールやクラブの条件でも変わるため、ここでは数字を挙げません。「冷えたボールは、いつもより少しおとなしい」と覚えておけば十分です。

体がこわばり、服で振り切りにくくなる

寒いと筋肉がこわばり、体が回りにくくなります。さらに着込むと、肩や腕が動かしにくくなり、振り切りにくくなります。この2つは、自分で変えられる部分です。

体の準備は「寒い日のウォームアップとストレッチ」で、服の選び方は「気温別・冬の重ね着の枚数と脱ぎ方」でくわしく解説しています。この記事では、名前を挙げるだけにとどめます。

ポイント: 冬に飛ばない理由は、空気・ボール・体・服の4つ。空気とボールの冷えは自分では防ぎにくく、体と服は準備で変えられます。

寒い日のラウンドで、飛ばないときの考え方

霜の残るゴルフ場で、ドライバーを肩の後ろに担いで体をほぐす女性ゴルファー。ニット帽と中綿のベストを着て、白い息を吐いている

空気は変えられなくても、考え方と準備で、冬のラウンドはずっと楽になります。

いつもの番手の距離を当てにしない

夏や秋に「この番手ならこの距離」と覚えた感覚は、冬にはそのまま使えません。寒い日は、いつもより飛ばないものとして考えます。

グリーンまで届かないと感じたら、無理に振り回さず、大きめの番手を選びましょう。「何番手上げる」という決まった数字はありません。その日のボールの落ち方を見ながら、少しずつ調整するのが安心です。

スタート前のウォームアップを長めに

体がこわばったままのスイングは、飛距離だけでなくケガにもつながります。スタート前は、時間に余裕をもって体を温めましょう。具体的な手順と時間の目安は、「寒い日のウォームアップとストレッチ」にまとめています。

手先を冷やさない

手先が冷えると、グリップの感覚が鈍ります。クラブをいつも通りに握れないと、振り切る力も入りにくくなります。手先・首・足元を守る方法は、「手先・首・足元の防寒小物の選び方」で整理しています。

着込みすぎない

寒いからといって、何枚も重ねるのは逆効果です。着込みすぎは振り切りにくさにつながります。枚数と脱ぎ方の目安は、「気温別・冬の重ね着の枚数と脱ぎ方」を参考にしてください。

初心者がやりがちな失敗:腕のせいだと決めつけて力む

冬に飛ばなくなると、「自分の腕が落ちた」と思い込み、いつも以上に力を入れて振りたくなります。ところが、力んだスイングは体の動きを固くして、かえって当たりを悪くします。

飛ばない理由の多くは、寒さにあります。まずは「冬はこういうもの」と受け止めて、番手とウォームアップを見直しましょう。

ポイント: いつもの距離を当てにせず、大きめの番手とウォームアップ長めで対応します。力んで取り戻そうとするのは逆効果です。

ボールを温めるのはOK?ルールで決まっていること

霜の芝の上でしゃがみ、グローブをした両手でカイロを包んで指先を温める男性ゴルファー。ティーに乗せたボールはカイロから離れた手前にある

「冷えたボールが飛ばないなら、温めて打てばいいのでは」と考える方もいるかもしれません。ところが、ゴルフ規則では、これに触れる決まりがあります。

温めて性能を変えたボールで打つと失格

R&A のゴルフ規則(規則4.2a(2))には、次のように書かれています。

プレーヤーは、例えば、球をこすったり、温めたり、何らかの物質を付けたりして(球をふくときを除く)性能特性を故意に変えた球でストロークを行ってはならない。

そして、この規則に違反してストロークを行ったときの罰は「失格」です。

規則4.2aに違反してストロークを行ったことに対する罰:失格

つまり、ボールを温めるなどして性能を故意に変えた球で打つと、失格になります。規則の全文は「R&A ゴルフ規則 規則4(日本語)」で確認できます。

カイロとボールは同じポケットに入れない

冬のラウンドでは、カイロをポケットに入れる方も多いでしょう。そこで気をつけたいのが、カイロとボールを同じポケットに入れないことです。

温まったボールで打ってしまうと、知らないうちに規則に触れるおそれがあります。ボールとカイロは、別の場所に分けて持つ習慣をつけましょう。カイロの選び方や入れる場所は、「手先・首・足元の防寒小物の選び方」にまとめています。

ポイント: ボールを温めるなどして性能を故意に変えた球で打つと、失格です(規則4.2a(2))。カイロとボールは同じポケットに入れないでください。

冬はボールを替えるべき?

冬のためだけに、ボールを替える必要はありません。季節ごとに替えるよりも、自分のヘッドスピード(スイング中にクラブヘッドが動く速度)に合ったボールを、1年を通して使うのが基本です。同じボールを使い続けると、距離の感覚もつかみやすくなります。

ボールの種類(2ピースなど)や、色の選び方は、「ゴルフボールの種類と選び方」で詳しく解説しています。この記事では重ねて説明しません。

ヘッドスピードに合うボールを探している方は、次の商品が一例です。本店の商品ページでは、2ピース構造で、対象のヘッドスピードは35〜45m/sと案内されています。

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ポイント: 冬のためだけに替える必要はありません。自分に合うボールを1年通して使うのが基本です。

まとめ

  • 冬に飛ばないのは、空気・ボール・体・服の4つが重なるから。腕が落ちたとは限らない
  • 空気は変えられないので、寒い日はいつもの番手の距離を当てにしない
  • 体はウォームアップを長めに、服は着込みすぎないことで、自分で変えられる
  • ボールを温めるなどして性能を故意に変えた球で打つと失格。カイロとボールは同じポケットに入れない
  • ボールは冬のためだけに替える必要はなく、自分のヘッドスピードに合うものを1年通して使う

冬の飛距離は、理由が分かれば怖くありません。寒い日は「少し飛ばないもの」と考えて、準備を整えてコースに向かいましょう。

うーちゃん うーちゃん
腕のせいじゃなかったんだ。ちょっと安心した!
店長 店長
うん。寒い日は大きめの番手で、無理に振らないのがコツだね
こまっち こまっち
カイロとボールは別々のポケットに。冬のラウンド、楽しんできてくださいね。

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よくある質問

Qカイロでゴルフボールを温めて打ってもいいですか?▼
A

いいえ。ゴルフ規則では、ボールを温めるなどして性能を故意に変えたボールで打つことが禁止されていて、違反すると失格になります(規則4.2a(2))。カイロを使うときは、ボールと同じポケットに入れないようにしましょう。

Q冬は柔らかいゴルフボールに替えたほうが飛びますか?▼
A

冬のためだけに替える必要はありません。季節で替えるより、自分のヘッドスピードに合ったボールを1年を通して使うのが基本で、そのほうが距離の感覚もつかみやすくなります。

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