ゴルフの2打罰とは?1打罰との違いと2打罰になる場面一覧【初心者向け】
この記事でわかること
ゴルフの2打罰は、規則で「一般の罰」と呼ばれる罰で、ストロークプレーではほとんどのルール違反にスコアへ2打が加わります(マッチプレーではそのホールの負け)。代表的な場面は、誤球、クラブ15本以上の持ち込み、アドバイスを求める、ライの改善、バンカーで打つ前に砂に触れる、誤所からのプレー、グリーン上で止まっている他の球に当てる、などです。1打罰は主に罰ありの救済を受けるときの罰で、OBの基本も1打罰です。
「それ2打罰だよ」と同伴者に言われても、初心者のうちは何のことか分からず戸惑ってしまいますよね。1打罰とどう違うのか、何打目として打てばいいのかがはっきりしないと、スコアカードを書く手も止まってしまいます。
この記事でわかること:
- 2打罰とは何か(規則でいう「一般の罰」)と、1打罰との違い
- 2打罰になる場面の一覧と、それぞれの規則番号
- 2打罰の数え方(何打目になるか)と、罰がないのに勘違いしやすい場面
結論から言うと、2打罰は規則で「一般の罰」と呼ばれる罰で、ストロークプレーではほとんどのルール違反に対してスコアへ2打が加わります(マッチプレーではそのホールの負けになります)。誤球やクラブ15本以上の持ち込みなど代表的な場面を覚えておけば、コースで戸惑うことは大きく減ります。本記事は、コンペや普段のラウンドで使うストロークプレーを前提に解説します。
1. ゴルフの2打罰とは?1打罰との違い
2打罰は、規則書では「一般の罰」または「2罰打」と呼ばれています(規則1.3c(2))。ストロークプレーではスコアに2打が加わり、マッチプレーではそのホールを負けたことになります。「2打罰」という呼び方は現場でよく使われる言い方で、規則書の正式な名前とは少し違う、と覚えておくと調べやすくなります。
1-1. 1打罰との違い
1打罰は、規則違反による利益が小さいときや、元の球と違う場所から打つ罰ありの救済を受けるときに生じる罰です(同1.3c(2))。代表例はOB・ペナルティエリア・アンプレヤブルで、いずれも「元の場所や別の場所から打ち直すための代価」という位置づけです。1打罰の場面や数え方をまとめて確認したい方は、OB・池・アンプレヤブルなど1打罰の数え方や、1打罰(ワンペナ)の意味と打数の数え方もあわせてご覧ください。
1-2. 「OBは2打罰」は誤解
「OBは2打罰になった」と思っている方も多いのですが、OBの基本はストロークと距離の救済で1打罰です(規則18.2)。2打になるのは、ゴルフ場が独自に採用しているローカルルールE-5(前進2打罰・通称プレ4)を選んだ場合だけで、これはルール違反に対する罰ではなく、元の場所に戻らない救済を選んだときに加わる罰打です。前進2打罰の現場での扱いは、ロストボールの前進2打罰(プレ4)の処置で詳しく解説しています。OBとペナルティエリアの違いを整理したい方はOBとペナルティエリア(赤杭・黄杭)の違いもどうぞ。
ポイント
- 2打罰の正式な名前は「一般の罰」(ストロークプレーでは2打、マッチプレーではホールの負け)
- 1打罰は主に罰ありの救済を受けるときの罰。OBの基本も1打罰
- 前進2打罰(プレ4)はルール違反の罰ではなく、救済を選んだときの代価
2. 2打罰になる場面一覧【早見表】
規則違反による2打罰は種類が多く、まとめて確認できる場所がありませんでした。初心者がコースで出会いやすい場面を、規則番号と一緒に整理しました。
| 2打罰になる場面 | 規則 | 初心者がやりがちな状況 |
|---|---|---|
| クラブを15本以上持ってラウンドする | 4.1b | 練習用のクラブをバッグに入れたまま出た。違反したホールごとに2打、1ラウンドの上限は4打 |
| ティーイングエリアの外から打つ | 6.1b(2) | ティーマーカーより前に出て打った。エリアの中から打ち直しが必要 |
| スタート時刻に遅れる(5分以内)・早く出る(5分以内) | 5.3a | 集合に遅れて慌ててスタート。罰は1番目のホールに付く。5分を超えると失格 |
| ホールのプレー中に練習ストロークをする | 5.5a | 待ち時間に別の球を打って練習した(球を打つつもりのない素振りは無罰) |
| 誤球(自分の球ではない球)を打つ | 6.3c | 同じブランド・同じ番号の球を打った。元の球でやり直しが必要 |
| ライやスイングの邪魔になるものを改善する | 8.1a | 打つ前に後ろの草を踏みつける・枝を折る・砂や土を取り除く |
| アドバイスを求める・与える | 10.2a | 同伴者に「今のは何番で打った?」と聞いた(自分のキャディーには聞いてよい) |
| バンカーで打つ前に砂に触れる | 12.2b(1) | 構えたときにクラブを球のすぐ後ろの砂につけた・素振りで砂を叩いた・手で砂の硬さを確かめた |
| 誤所(間違った場所)からプレーする | 14.7a | 救済を受けてドロップする場所を間違えたまま打った。重大な違反なら正しい場所から打ち直しが必要 |
| 動いている球を打つ | 10.1d | 転がっている球を待たずに打った(ティーから落ちている途中の球などは例外) |
| グリーン上で打った球が、グリーン上に止まっている他の球に当たる | 11.1a(例外) | 打つ前に両方の球がグリーンに乗っていたときだけ。片方がグリーンの外なら無罰 |
| 動いている球を故意に止める・向きを変える | 11.2 | 転がってきた球を足で止めた |
罰の数はストロークプレーの場合です(マッチプレーではそのホールの負け)。ローカルルールの前進2打罰(プレ4)はルール違反の罰ではなく救済の選択肢なので、この表には入れていません。
2-1. スタート前〜ティーショットで起こりやすい場面
ラウンド前の準備やスタート直後は、本数や時間に関わる違反が起こりやすい場面です。クラブは15本を超えると違反したホールごとに2打が加わり、1ラウンドの上限は4打です。気づいたらすぐに、使わないクラブをバッグに入れたまま宣言しましょう。ティーイングエリアの外から打ってしまった場合や、スタート時刻に5分以内の遅刻・早出をした場合も2打罰の対象です。ティーイングエリアの範囲があいまいな方は、ティーイングエリアの範囲も確認しておくと安心です。持っていくクラブの本数に迷う方は、初ラウンドに持っていくクラブの本数もあわせてどうぞ。
2-2. フェアウェイ〜バンカーで起こりやすい場面
自分の球と違う球を打ってしまう「誤球」は、初心者が最も遭遇しやすい2打罰です。似た色・同じ番号の球が近くにあるときは、打つ前に必ず自分の球かを確かめましょう。ライを改善する行為(後ろの草を踏む・枝を折る)、同伴者へのアドバイスのやり取り、バンカーで打つ前に砂へ触れる行為も2打罰の対象です。バンカーで砂に触れない構え方は、バンカーで砂に触れない構え方で詳しく解説しています。救済を受けたのに間違った場所から打ってしまう「誤所」も2打罰で、大きな利益を得るような重大な違反であれば、正しい場所からの打ち直しが必要になります。
2-3. グリーン上や動いている球に関する場面
グリーン上で自分の球を打ったとき、グリーン上に止まっている他の球に当ててしまうことがあります。これは、打つ前に両方の球がグリーンに乗っていたときだけ2打罰の対象です(片方がグリーンの外にあれば無罰です)。ほかにも、転がっている球を待たずに打ってしまう場合や、転がってきた球を故意に止めてしまう場合も2打罰になります。
ポイント
- クラブ15本以上・誤球・バンカーの砂は、初心者が特に遭遇しやすい2打罰
- グリーン上の球同士は「両方がグリーン上にあったときだけ」という条件を忘れない
- 迷ったら規則番号を頼りに確認すると、あいまいさが減る
3. 2打罰の数え方(何打目になる?)
2打罰で多くの方がつまずくのが「次は何打目になるか」です。基本の考え方と、間違えやすい例外を整理します。
3-1. 基本は「打った数+2」
多くの場面では、それまでに打った数に2打罰を足した数の次が、打ち直す球の打数になります。たとえば、2打目を打つ前にライを改善してしまった場合、1打目+2打目+2打罰で、次に打つ球は5打目です。
3-2. 誤球だけは「打った分を数えない」
誤球だけは数え方が異なり、誤球に対して打った打数はスコアに数えません(規則6.3c)。1打目・2打目を打ったあと、3打目で誤球を打ってしまった場合、誤球の1打は数えずに2打罰だけを加えます。ここまでで1打目+2打目+2打罰=4、元の球を打つのは5打目になります。
3-3. 2打足すだけで終わらない3つ
以下の3つは、2打を足すだけでは終わらないので注意が必要です。
- 誤球 → 次のホールを始める前(最終ホールならスコアカードを出す前)に直さないと失格
- 誤所からのプレー(重大な違反の場合) → 正しい場所からの打ち直しが必要
- クラブ15本以上 → 罰は1ラウンドで上限4打。気づいたらすぐ使わないクラブを宣言する
1打罰の数え方を確認したい方は、OB・池・アンプレヤブルなど1打罰の数え方もご覧ください。
ポイント
- 基本は「打った数+2」の次が打ち直す球の打数
- 誤球だけは打った分を数えず、2打罰だけを加える
- 誤球・誤所(重大な違反)・クラブ15本以上は、訂正や上限がある特別な扱い
4. 罰があると思われがちだが「無罰」「1打罰」の場面
2打罰と勘違いされやすいものの、実際には無罰や1打罰で済む場面もあります。
無罰の場面
- 旗竿を立てたまま打って球が当たる(13.2a(2))
- 打順を間違える(6.4b)
- グリーン上で自分の球やボールマーカーをうっかり動かす(13.1d)
- バンカーで足を砂に潜らせて構える(12.2b(2))
- 壊れたクラブを直す・替える(4.1a(2)、乱暴に扱って壊した場合を除く)
1打罰の場面(2打罰と混同しやすい)
- 取り替えてはいけない球に取り替えて打つ(6.3b(3))
- ドロップのやり方を間違えたまま救済エリアから打つ(14.3)
なお、ドロップのやり直しや誤りの訂正は、打つ前であれば無罰でやり直せます。「打ってしまった後」かどうかが分かれ目になる、と覚えておきましょう。
ポイント
- 旗竿に当たる・打順違い・グリーン上でうっかり球を動かすのは無罰
- 取り替え禁止の球への交換やドロップミスは1打罰で、2打罰ではない
- 打つ前なら無罰でやり直せる場面が多い
まとめ
- 2打罰は規則でいう「一般の罰」。ストロークプレーでは2打、マッチプレーではそのホールの負け
- 1打罰との違いは、利益が小さい違反か、罰ありの救済を受けるときの罰かどうか。OBの基本も1打罰
- 代表的な2打罰の場面は、クラブ15本以上・誤球・ライの改善・アドバイス・バンカーの砂・誤所など
- 数え方の基本は「打った数+2」。誤球だけは打った分を数えない例外がある
- 無罰・1打罰の場面もあり、2打罰と思い込まないよう規則番号で確認する習慣が安心につながる
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よくある質問
Q誤球に気づいたらどうすればいいですか?▼
ストロークプレーでは2打罰を加えたうえで、自分の元の球を見つけてプレーを続けます。誤球に対して打った打数はスコアに数えません。次のホールを始める前(最終ホールならスコアカードを出す前)に直さないと失格になるので、気づいたらすぐ同伴者に伝えましょう。
Q仲間うちのプライベートなラウンドでも2打罰を数えますか?▼
ゴルフ規則そのものは、プライベートでもコンペでも同じです。ただ仲間うちのラウンドでは、スタート前に扱いを決めていることもあります。コンペや記録として残すスコアでは、規則どおりに数えるのが基本です。
Qグリーン上で打った球が旗竿(ピン)に当たったら2打罰ですか?▼
いいえ、罰はありません。旗竿を穴に立てたまま打って球が当たっても無罰で、球が止まったところからそのままプレーします。
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