ゴルフOBの処理手順|プレ4の打ち方とペナルティ計算【初心者向け】
この記事でわかること
OBの処理は「①OBか確認 → ②打ち直しかプレ4を選択 → ③スコア記録」の3ステップ。JGA規則18.2の1打罰ルール、ローカルルール「プレ4特設ティー」の使い方、暫定球の正しい宣言、よくある間違いを解説します。
OBになった瞬間、「あれ、どこから打ち直すんだっけ?」と焦ってしまう初心者の方は多いです。実は処理の手順は**「確認→選択→記録」の3ステップ**で整理できます。
この記事でわかること:
- OBラインの見分け方と基本のペナルティ(JGA規則18.2)
- プレ4(前進4打)とは何か、どこから打つのか
- 暫定球の正しい宣言方法と注意点
1. OBとは?(30秒で理解する基本)
1-1. OBラインの見分け方
OBの境界線は白い杭(OB杭)の最も内側(インバウンズ側)を地表レベルで結んだ線がルール上の境界です。これはJGA(日本ゴルフ協会)の公式定義に基づいています。
ポイントを整理すると:
- 白杭より外側にボールがあれば → OB
- 白杭を結んだ線の上にボールが残っていれば → インバウンズ(セーフ)
- コースによってはフェンスや白線で境界を示している場合もある
「杭と杭の間の内側ならセーフ」と覚えておくと現場で迷いにくくなります。ただし、杭が斜めに刺さっていることもあるため、迷ったときは同伴者にも確認してもらうのがマナー上も自然な対応です。
なお、赤杭(ペナルティエリア)や黄杭との違いについては、別記事「ゴルフのOBとペナルティエリアの違い」で詳しく解説しています。
1-2. OBの基本ペナルティ(JGA規則18.2)
JGA規則18.2が定める原則は「1打罰+元の場所から再プレー」です。正式には「ストロークと距離の救済」と呼ばれています。「打ったストロークも、進んだ距離も失う」という意味です。
ティーショットがOBになった場合の打数計算の例を示します:
- 1打目:ティーショット(OB)
- 1打罰:ペナルティ加算
- 次の打ち直し球:3打目
「1打罰なのに打ち直しが3打目になる」のは、OBのストローク(1打目)+ペナルティ(1打)=2打分消費という計算になるためです。
この処置は世界共通のJGA/R&A公式規則です。競技ゴルフやハンディキャップを公式取得したいラウンドでは、この方法が唯一認められる正式処置になります。
日本の多くのゴルフ場では、進行スピードを優先してローカルルール「プレ4」が併用されています。次のセクションで詳しく説明します。
2. OBになった時の3つの選択肢
OBになったとき、実は選択肢が複数あります。どれを使えるかはコースのルール次第です。
| 選択肢 | ペナルティ打数 | 初心者おすすめ度 | 競技で使える? |
|---|---|---|---|
| A. ストロークと距離の救済(元の場所から再プレー) | 1打罰 | △ | ◎(公式規則) |
| B. プレ4 特設ティー(前進4打) | 2打罰 | ◎(推奨) | ✕(ローカルルールのみ) |
| C. 後方線上の救済(OB推定地点後方ドロップ) | 2打罰 | ✕(採用コース少) | △(採用時のみ) |
2-1. 選択肢A: ストロークと距離の救済(JGA公式規則)
元の場所に戻って打ち直す、JGA公式規則に基づく処置です。1打罰で元の場所(ティーグラウンド等)から再プレーします。
- メリット:どのコース・どんな状況でも常に使える
- デメリット:元の場所まで戻る時間ロスが発生し、後続組に迷惑がかかる場合がある
競技ゴルフやハンディキャップの公式認定ラウンドでは、この選択肢が唯一有効です。
2-2. 選択肢B: プレ4特設ティー(ローカルルール)
「前進4打」とも呼ばれ、日本の多くのパブリックコースで採用されているローカルルールです。正式にはJGAのローカルルールE-5として位置付けられています。
特設ティー(コース横の指定エリア)から4打目として打ち直せる処置です。
ここで注意が必要な点があります。プレ4のペナルティは2打罰です(1打罰ではありません)。
- ティーショットがOB:1打目(OB)+2打罰=3打消費 → 特設ティーから4打目
- 進行をスムーズに保てる、心理的負担が軽い
- ただし競技ゴルフでは原則使えない(コミッティーが認めた場合のみ)
- JGA公式規則ではなく、あくまでローカルルール
コースがプレ4を採用しているかどうかは、スコアカードの裏面のローカルルール欄で確認できます。
2-3. 選択肢C: 後方線上の救済(参考・上級者向け)
2打罰で、OB推定地点とホールを結んだ後方の線上にドロップする処置です。2019年のルール改正で新設されたローカルルールのひな型で、実際に採用しているコースは多くありません。
初心者の方はAかBを使えば十分です。Cは「こういう選択肢もある」という知識として覚えておけばOKです。
3. プレ4の打ち方(初心者の現実解)
3-1. プレ4特設ティーはどこにある?
特設ティーはコースによって位置が異なりますが、多くの場合「ティーグラウンドから150〜200ヤード前方のフェアウェイ脇」に設けられています。
「特設ティー」「ドロップエリア」「前進4打」という表示板が立っているので、コースに着いたらコースガイドや案内板で確認しておきましょう。スコアカード裏面のローカルルール欄にも記載されているのが一般的です。
雨天日や混雑時には特設ティーを使う場面も増えます。同伴者やキャディさんから「プレ4でいいですよ」と声がかかったら、それがプレ4を使うサインです。
3-2. 「4打目」として打つボールの心構え
プレ4で特設ティーに立つとき、焦りや悔しさから力みがちになります。ですが4打目は「確実にフェアウェイに運ぶ」ことが第一の目標です。
- 無理に飛ばそうとしてさらにOBを打つのが、初心者の一番の悪循環
- FW(フェアウェイウッド)やUT(ユーティリティ)で、確実にフェアウェイへ
- 打つ前に深呼吸して素振り1回。それだけで気持ちが落ち着きます
OBが出た直後は気持ちが乱れています。「飛距離より方向」を意識するだけで、スコアの大崩れを防げます。
3-3. プレ4使用時のスコア計算例
わかりやすい例で計算してみましょう。パー4のホールでティーショットがOBになった場合:
- 1打目:ティーショット(OB)
- 2打罰:ペナルティ加算
- 4打目:特設ティーからプレ4(← ここが4打目)
- 5打目:フェアウェイからグリーン手前
- 6打目:グリーンオン
- 7打目:1パット目
- 8打目:2パット目(2パット)→ 合計7打
スコアカードには「7」と数字だけ記入します。パー4で7打はトリプルボギー(+3)です。

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鮮やかなマットカラーで芝の上でも見つけやすい、ロストボール対策にも
OB対策として最初にできることのひとつが、見つけやすい色のボールを使うことです。マットカラー(蛍光イエロー・オレンジ)は芝の上でも目立つため、「あの辺に落ちたはず」という目測がしやすくなります。OBラインギリギリのボールも、目立つ色なら線上か外かを早く判定できます。
4. 暫定球の正しい打ち方(OB前の備え)
4-1. 「暫定球を打ちます」の宣言
「OBかもしれない」と思ったとき、元の場所でもう1球打っておくのが暫定球です。暫定球を打つことで、元の球がOBだった場合でも元の場所まで戻らずに済みます。
ただし、正しい手順を踏まないと暫定球と認められません。必ず以下のように宣言してください:
- 正しい言い方:「暫定球を打ちます」または「プロビジョナルを打ちます」
- 同伴者全員に聞こえる声で、打つ前に口頭で宣言する
「もう1球打ち直します」だけでは暫定球と認められないケースがあります。明確に「暫定球」という言葉を使うのが安全です。
4-2. 暫定球と元の球の優先順位
暫定球を打った後の判断:
- 元の球が見つかってインバウンズ → 暫定球を拾い上げ、元の球でプレー続行(罰なし)
- 元の球がOBやロスト → 暫定球でプレー続行(暫定球がそのまま「3打目」になる)
ボールを探せる時間は3分以内です(2019年のルール改正で、旧ルールの5分から短縮されています)。ただし、白杭の外に明らかに転がり込んでいるようなOB確定の状況では、探さずにプレーを進めて問題ありません。
4-3. 暫定球を打たないとどうなるか
OBが判明してから「あ、暫定球を打っていなかった」となると、元の場所まで戻らなければなりません。ティーグラウンドまで戻る場合、プレー時間が10分以上長くなることもあります。後続の組にも迷惑がかかります。
「OBかも?」と少しでも思ったら迷わず暫定球を打つ。この習慣が身につくと、ラウンドの流れがぐっとスムーズになります。ベテランのゴルファーほど、躊躇なく暫定球を打っています。
コスパ重視から見つけやすいカラーボールまで揃えています
ゴルフボールをチェックする→5. スコアカードへのOB記録方法
5-1. ティーショットOBのスコア例(パー4で7打)
ストロークと距離の救済(JGA公式規則)を使った場合の計算です:
- 1打目:ティーショット(OB)
- 1打罰:ペナルティ
- 3打目:再ティーショット
- 4打目:フェアウェイ進行
- 5打目:グリーン手前
- 6打目・7打目:2パット → 合計7打
スコアカードに記入するのは「7」という数字だけです。パー4で7打はトリプルボギー(+3)。
5-2. プレ4使用時のスコア例
ティーショットOBでプレ4を使った場合:
選択肢AとBで結果が同じ7打になるケースもあります。「どちらがお得か」ではなく、「進行スピード重視」か「公式ルール厳守」かという状況に応じた選択です。
5-3. 「OB1」「OB2」のメモ書き慣習
スコアカードの余白に「OB1」(1ホール目でOB1回)と書いておく習慣がある方もいます。1ラウンドでOBを何回打ったかを後で振り返るためのメモです。公式記録には必要ありませんが、自分の弱点を把握する練習には役立ちます。

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OBが多い時期の初心者は、1ラウンドでボールを3〜5個失うことも珍しくありません。まとめて購入できるコスパ重視のボールを手元に揃えておくと、「またOBにしたらもうボールがない…」という焦りから解放されます。打つことに集中できる環境づくりが、結果的にスコア改善につながります。
6. 初心者がやりがちな間違いと回避策
6-1. 間違いA: OBラインの判定ミス(杭の外側はOB)
「杭の内側ならセーフ」と勘違いして、実はOBだったボールをそのまま打ってしまうケースがあります。
正しいルール:白杭と白杭を結んだ線の内側ならセーフ、外側ならOBです。杭が斜めに刺さっている場合は地表レベルで判定します。迷ったら同伴者にも見てもらってから処置を決めましょう。自分だけで判断して誤ると、修正が難しくなります。
6-2. 間違いB: 暫定球の宣言忘れ(罰なしで再ティーは違反)
宣言なしに「もう1球打ちます」と言って打ってしまうと、暫定球とは認められません。この場合、元の球を放棄したことになり、さらに1打罰が加わるケースがあります(誤所のプレーの扱い)。
カジュアルなラウンドでも「暫定球を打ちます」と声に出す習慣をつけましょう。宣言1秒で後のトラブルを防げます。
6-3. 間違いC: プレ4で「3打目」と数えてしまう
「OBになって打ち直しだから3打目」と計算してしまう方が多いです。しかしプレ4は2打罰なので、計算は次のようになります:
- 1打目(OB)+2打罰=3打消費 → 特設ティーから打つのは4打目
「プレ4なのに4打目」という数字が覚えやすい語呂合わせになっています。プレ4を使ったホールは次の打ちが4打目から始まる、と覚えておきましょう。
7. まとめ|OBが怖くなくなる3つの心得
OBは誰でも打ちます。大事なのは打った後の対処です。以下の3点を覚えておくだけで、現場でのパニックが大幅に減ります。
- 見やすいボールで「打った瞬間に追える」状態を作る — マットカラーや蛍光色のボールは芝の上で目立つ。OBラインの内外判断も早くなる
- 「OBかも」と思った瞬間に暫定球を宣言する — 探しに行く前に一言「暫定球を打ちます」。これだけで戻る手間と後続組への迷惑を防げる
- コースのローカルルール(プレ4の有無)を最初に確認する — 1番ティーに立つ前にスコアカード裏面を確認する。「プレ4あり」なら心理的にずいぶん楽になる
OBを打ってしまってもルールを正確に知っていれば、落ち着いて処置できます。スコアへのダメージも最小限で済みます。
よくある質問
QOBになったらティーショットは何打目から打ち直しますか?▼
JGA公式規則(規則18.2)では「1打罰+元の場所から再プレー」が基本です。ティーショットがOBになった場合、1打目(ティーショット)+1打罰=2打が加算され、打ち直す球は3打目になります。多くのゴルフ場ではプレースピード維持のためローカルルール「プレ4(前進4打)」が設けられており、その場合は特設ティーから4打目として打ち直します。
Qプレ4はどこのゴルフ場でも使えますか?▼
プレ4(前進4打)はゴルフ場が独自に設けるローカルルールで、すべてのコースで使えるわけではありません。スコアカードの裏面やコース内の案内板に「ローカルルール」として記載されている場合のみ適用できます。競技ゴルフやハンディキャップを取得したい正式ラウンドではプレ4が認められないこともあるため、プレー前に同伴者とコース側に確認しましょう。
Q暫定球はOBが確定する前に打てますか?▼
打てます。むしろ「OBの可能性がある」と思った時点で必ず暫定球を打つのが正解です。元の場所で同伴者に「暫定球を打ちます」と口頭で宣言してから打ちます。元の球が見つかってインバウンズなら暫定球を拾い上げて元の球でプレー続行、OBやロストなら暫定球でプレー続行(暫定球がそのまま3打目になります)。宣言なしで打った球は暫定球と認められないので注意してください。
QOBラインはどう見分ければいいですか?▼
白い杭(OB杭)の最も内側を地表レベルで結んだ線がOBの境界線です。杭の外側にボールがあればOB、線上にボールが残っていればインバウンズ(セーフ)です。フェンスや白線で示される場合もあります。判断が難しい時は同伴者に確認してから処置を決めましょう。
Qプレ4で打った球が再びOBになったら?▼
プレ4の特設ティーから4打目を打ってまたOBになった場合、再度1打罰+打ち直しで6打目から打つことになります。ただしコースによっては「プレ4は1ホールにつき1回まで」「プレ4で再OBの場合は元の場所から打ち直し」など独自ルールを設けている場合があります。スコアカードのローカルルール欄を確認してください。
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